こんにちは、ぷよたです。
ブラック企業を退職後、地方移住してゆるーく暮らしています
突然ですが、あなたは霞ヶ関の若手官僚が相次いで退職していることを知っていますか?
霞ヶ関に入省した人=エリート、ホワイト勤務で高待遇
将来を約束されている人たちばかり
…というイメージがありますが、それは大きな勘違いでした。
以前から「霞ヶ関の若手官僚は超絶ブラック説」があるんです。
結論:若手官僚が倒れると、日本も倒れます。
なぜなら、優秀な若手が国家の中枢から消えるからです。
今回は、霞ヶ関の若手官僚の働き方の実態と「働き方改革」の矛盾について記事にしました
この記事の信頼性
この記事は、厚生労働省に勤めていた若手官僚、Oさんの経験談を基に書いています。
ぷよた(@puyota_japan)
そもそも働き方改革は誰のためなのか
70年ぶりの労働基準法の大改革!
2019年4月に安倍総理が「働き方改革」を宣言しました。
働き方改革の3本の柱といえば
- 長時間労働の是正
- 正規、非正規の格差解消
- 多様な働き方の実現
しかし、「働き方改革」の手本となるべき霞ヶ関の若手官僚たちが「超長時間労働」しているという大きな矛盾が問題視されています
たとえば、2020年8月コロナ禍における政府・省庁の働き方に関する実態の報告書では
幹部の中にWeb会議に反対の人がいて、コロナ禍でもわざわざ登庁しなければならない
厚生労働省 20代男性職員
このような若手官僚の報告から、リモートワークやテレワークに理解のない「幹部」への怒りが浮き彫りになりました。
霞ヶ関には今でも”古い仕事観”が横行し過酷勤務が続くため、民間優良企業への転職者が後を絶たないそうです
霞ヶ関の若手官僚が次々と辞める理由
厚生労働省を退職したOさん(20代後半男性)
の話によると
霞ヶ関の若手官僚の仕事は
- 民間企業とは比較にならないほど超ブラック労働
- 終電でも帰れず毎月過労死レベルの残業
- 夕食を妻と一緒に食べれたのが月1回か2回しかない
- 月に2〜3回だけ終電で帰れる。それ以外はタクシーか職場に泊まる
- 平日は”寝返り”以外に、家族が動いているところを見たことがない
- ひどい時は月200時間超える残業が4ヶ月続く
このような過酷な状況ということです。
自分の家族も幸せにできていないのに、他の困っている国民を幸せにするなんてできるはずがない…
結果、Oさんは厚生労働省を去る決心をしたそうです。
【超絶ブラック】元厚生労働省若手官僚の1日
霞ヶ関の若手官僚の仕事って、普段何をしているかあまり知られていないですよね。
各省によっても仕事内容は変わりますが、厚生労働省で働いていた元若手官僚Oさんの仕事内容は、次の通り。
- 官僚は国会議員から質問をもらう(質問通告)
- 質問を基に国会答弁書を作る
- 大臣に報告し、答弁レクチャー
霞ヶ関若手官僚のブラックな1日
AM7:00 | 登庁。官房長官記者会見の質問通告が発生 |
---|---|
AM9:30(定時) | 国会中継チェック。労働政策審議会の資料準備など通常業務 |
PM0:00 | 眠くなるためランチは我慢 |
PM3:00〜 | 議員から翌日の質問通告。国会答弁書の作成 |
PM6:15(定時) | 定時を過ぎても、一部の議員から質問が届かず待機 |
PM7:00 | 質問判明。「議員事務所に来て」と言われ急行 |
PM9:00〜 | 省内に戻り、大臣の答弁書作成。上司に提出 |
AM2:00 | 上司の承認を得て、必要部数の印刷開始 |
AM3:00 | タクシーにて退庁 |
これが毎日?!
想像以上にひどすぎる労働環境です
最初はやりがいを持って仕事をしていましたが、流石にモチベーションが徐々に無くなっていきました…
霞ヶ関の若手官僚たちの本音
内閣人事局が行ったアンケートでは、霞ヶ関で働いている30代未満の若手男性官僚の7人に1人が「数年内に辞職する意向」という調査結果が出たそうです。
労働基準法を適用すれば、到底許されない働き方が常態化している
厚生労働省 20代女性職員
精神を病んでいく同僚を見て、明日は我が身と思い退職した
厚生労働省 20代男性退職者
それでもこの仕事を選び、働いているのは、国民が幸せに生きていける社会形成の一助になりたいという思いがあるから
厚生労働省 20代男性職員
霞ヶ関の若手官僚の約4割が”過労死レベル”
株式会社ワーク・ライフバランスが2020年3月~5月に、国家公務員480名に対するアンケート調査を行い、驚くべき調査結果が公表されました。
約4割にあたる176人が、過労死レベルとされる残業時間、月100時間を超過している
中には残業時間が300時間を超えていると答えた人が5人(うち厚労省で4人!)という驚愕の結果でした。
ブラック企業リストを作成し、過労死防止対策の指揮を執っている厚労省がその状態なのです。
これでは、民間企業に労働環境の是正を指導するなんて、到底できるはずありません。
国会答弁書って必要?大臣が答えれば済む話では?
そもそも、若手官僚の貴重な労働力を「国会答弁書」という書類に注がなくて良いのではないかと言う気がしますが…
筆者も、そう思いました
しかし国会答弁書は「どうしても必要」なのです。
なぜなら
- 大臣が専門分野に精通していないから
- 野党の”揚げ足取り”に対応するため
この2点を深掘りしていきます。
① 大臣が専門分野に精通していない
実際は、国会答弁書がなくても大臣が専門分野について精通していれば、答弁できるのです。
あくまでも答弁書は「補足資料」です。
しかし、専門分野に精通していない大臣は、官僚が作成した答弁書を「読み上げるだけ」になります
質問に答えられない大臣の為に、若手官僚が答弁書を徹夜で作成しているんですね…
② 野党の”揚げ足取り”に対応するため
あなたも見た事があるのではないでしょうか?
机をバンバン叩きながら、喚き散らしている議員の姿を。
昔からですが、国会は「揚げ足取り」合戦と化しています。
これが、若手官僚が振り回され「超長時間労働」になってしまう原因と言われています。
大声を出しながら揚げ足取りしている議員は、残念ながらほとんどが「パフォーマンス」。
国会中継で目立った方が、メディアに取り上げられて知名度も上がり、後援会も喜びますからね
確かにそうですね。
逆に、真っ当な答弁や質問をしている議員は、冷静に理路整然とした発言をしていますもんね
若手官僚の霞ヶ関離れ=超ブラック労働が原因
元若手官僚のOさんが言うには
- 民間企業とは比較にならないほど超ブラック労働
- 終電でも帰れず毎月過労死レベルの残業
- ひどい時は月200時間超える残業が4ヶ月続く
こんなのは氷山の一角だそうです。
内閣人事局が行ったアンケートも、激務の人はアンケートにすら答えられないほど激務なので、意見が反映されていないとのこと。
国民を幸せにしたい!
日本をもっと良くしたい!
と凄まじい努力をして入省したのに、仕事に追われる日々の中で「大きな矛盾」を感じて、霞ヶ関を去る若手官僚が後を絶たないと言うのです。
若手官僚が辞め続けると日本が倒れる
このまま国家の中枢を担う若手官僚が辞め続けると、私たちの生活にどのような影響が出るのでしょうか?
結論、国家の中枢を担う若手官僚が辞め続けると、国の予算や法律案の作成がスムーズに行われず、国家が大混乱に陥ります。
はっきりいえば、「働き方改革」を叫ぶ前に、身内(政府)の労働環境を改革しないと、日本が大変なことになります
若手官僚の「霞ヶ関離れ」は、決して対岸の火事ではないんですね
まとめ:霞ヶ関の若手官僚が倒れると日本も倒れる
この問題は、メディアにはあまり取り上げられない問題ですが、筆者は重大な問題だと感じ記事にしました。
この霞ヶ関の若手官僚のブラック労働を解決しない限り、民間企業のブラック労働は無くなるわけ無いし、いずれ日本は大混乱に陥るでしょう
私たち、国民全員に悪影響が及ぶのです。
「リモートワーク推進!」
「働き方改革推進!」
と指導する中枢機関がこのような状態だと「真の働き方改革」などあり得ません。
権力のある立場の人がこの危機に早く気付いて、良い方向に変えてくれることを願います
…というわけで、今回はこのへんにします。
最後まで、読んで頂きありがとうございました!
今後もゆる〜く、自分らしく。生きるのに必要な情報をアップデートしていきます。
それでは、また♪
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